8月「月草(つきくさ)」

こんにちは。
カラープライマリー久保田みきです。

日本の伝統色シリーズとして
その月にあわせて
古くから愛されてきた色を
ご紹介しています。

お誕生月の方、おめでとうございます。
お誕生月ではないけれども
この色が気になるという方も
どうぞ今月もおつきあいください。

8月の色
東京オリンピックがはじまりました。
個人的には開会式の各国ユニフォームが大変興味深かったです。
東京または日本をフューチャーしてくださった
デザインも多かったですね。

「オリンピックに関わる色の話」も
Facebookページでお届けしています。
そちらもぜひご覧ください。

8月は、明るい青、「月草」のご紹介です。

「月草」と聞いてもなじみがないかもしれません。
月草は「露草」の古くの呼び名。
露草は夏に咲く、青くて小さな花です。

朝露を受けて咲き始め、午後になるとしぼみます。
花びらをつまむと指に色がついてしまいます。
布や紙に花をこすりつけ、汁で染める「摺(す)り染め」に使われていました。
昔の和歌にも度々登場する花です。

『月草に衣は摺らむ朝露に 濡れての後は移ろひぬとも』(詠み人知らず・万葉集)

色の定着が弱く、色がさめやすいため
枕詞(まくらことば)「月草」は「移ろう」にかかります。
「移ろう」は、心変わりや、この世のはかなさの例え。

月草で摺(す)って衣が染まる。朝露に濡れて色があせてしまっても

朝になれば色があせてしまう(気持ちが薄れてしまう)ことも分かっているが
月草で衣が染まる道を通って、あなたに会いに行くとしよう。

この歌は、詠み人知らずで、解説も諸説あるのですが
諦めや、はかなさよりも
”あなたの心に少しでも存在を残したい”と、
ダメ元で向かっていく、一生懸命で真っすぐな気持ちのほうが
この時代には必要であるように感じます。

明るい青のシンボルは海、空、川

海や空のようにすべてを包み込む力。
川の流れに抗わないで身を任せる。
(逆に動いていないとよどんでしまう)

この色が気になるときは
シンボルからのメッセージ(連想される言葉)を
考えてみると、起こすべき行動のヒントになるかもしれません。

また青の色波長は喉との相性も良く
声によるコミュニケーション
歌をうたう、対話するなどのキーワードもあります。

キーワード
その存在を相手に印す
全てを包み込む 流れに身を任せる
対話のコミュニケーション

参考文献:「色の手帖」
「たのしい万葉集」

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